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ゆり

Author:ゆり
はなわゆりの恋愛小説ブログへ
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ちょっとエッチな恋愛小説を
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あくまで純愛小説です♪

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 kira-16wa

                                      第1話から読む方はコチラ





「2回しか逢ってないから、信じてとか言えないけどさ。

ひょっとして今日の俺、嫌になった?調子に乗りすぎた?」



クミは、ただ首を横に振った。


そう。まだ2回しか逢ってない。

なのに私はハルトにこんなにも惹かれてる・・・

どこまで踏み込んでいいのか、分からないままに。



「上手く言えないけど・・・クミとはこれからも長く続けたい」


ああ。ハルト・・・もちろん私だって。

言いたい。でも言えない。




「黙り込んじゃって。俺こそクミの本音を聞きたいよ」



クミは、鼻をハルトの胸にこすりつけた。

ハルトへの気持ちを中和する為に、あの男が必要かも。と考えた自分を恥じた。


「まぁいいや。ベラベラ喋らない所も、俺の気に入ってる所だし」

「他には?」

「何?」

「他にも言って。私の気に入ってる所」

「アナルが出来る」

キャッとクミは言って笑った。


「冗談だよ♪パートさん達と話してる時、クミは聞き役だよね。

そうゆう所、いいなって思ってた」



いつ見てたんだろう?そんな所・・・



「俺が誘った時、困ってた。そういう所がいい」

「相槌の打ち方も。俺の馬鹿な話に怒らずに笑ってくれた所も」

「もちろん顔も好きだし。足も、爪の形も、服の好みも」


「もういい」


ふいに泣きそうになって、クミはハルトにしがみついた。



ハルトの全てが麻薬だ。

声も匂いも指も舌も。

顔も・・・日に焼けた熱い肌も。



「俺、エッチ前の駆け引きが嫌いなの。どうせするのにって。

エッチしてからじゃないと、何も始まらないって思うし」


「もういい・・・」

「そだね。帰ろうか。遅くなっちゃったね」

ハルトはクミの髪の毛にキスをし甘く言った。


「クミの金曜日は俺に頂戴ね」


ラブホテルから一歩外に出ると、あんな事をしたのが嘘みたいに

ハルトはただ綺麗で垢抜けた、本屋で知り合いクミが憧れた男になる。


そこもいい。もう私は骨の髄までハルトの奴隷でもいい。

麻薬欲しさに何でも出来る。







「ツリー、まだ飾らないの?」

土曜日の昼過ぎ、起きてきたタカシの言葉でクミは、ハッと眺めていた

本から顔を上げた。

本など読んでいなかった。ただ見つめてハルトの言葉を回想していた。

「忘れてたわ」

「珍しいね。いつも12月に入ると飾るのに」

「クリスマス・・・いつだっけ」

タカシが欠伸をしたので、クミは冷蔵庫のカレンダーで確かめた。

「来々週の水曜日、か」

ハルトと逢えない意味の無い曜日。

クミはクローゼットを開けて、無表情でツリーを出し始めた。





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                                       第17話へ
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kira-15wa

                                      第1話から読む方はコチラ





「あ・また言葉が違う。罰として送るぞ。絶対。何が何でも」


「いややぁ。誰かに見られたらどうすんのよ・・・」


「あのさ、もう何回分ペナルティ溜まってると思うの?

大阪弁使って。って何回も言ってるのにさぁ」




ハルトは自然にクミの手を握った。夜の街のウインドウに写る姿を見て

先日の二人とは違って不自然じゃないと思い、クミの顔は和らぎ、安心して下を向いた。


「クミのお仕置き、考えないとな・・・」


「やめてよお仕置きだなんて。家までなんて送らんでいいってば」


関西弁が入り混じり、クミは変な言葉遣いになった。


「俺の大事な恋人に、こんな夜道を歩かせられるかっての。

襲われたらどうすんだよ。それに家までの道も知りたいし」




恋人・・・


いっそのこと、セックスフレンドだ。って言い切ってくれた方が、


楽になれるのに。





「ねぇ、私・・・ハルトに恋しちゃっていいの?」


クミは言葉を探したが、本当に聞きたい事は言えずに こんな事を言った。


「えっまだ恋してなかったの?ひでぇ~・・」

ハルトは、そう言った後下を向いてギュっと口を一文字にした。

饒舌なハルトが無言になり、クミは怒らせたと心配になって手を強く握った。

駅についた時に、ハルトはやっと口を開いた。


「送るからね。次は迎えに行きたいから」


「困るわ・・・」



「クミが困るような事しないよ。おっと。電源忘れてた」



携帯の電源を入れたとたんに、派手な音が鳴り彼は大きく舌打ちをした。

クミも電源を入れると、一件あの男からの留守番電話が入っていた。

いつも連絡は私からしてるのに・・・




「ミカめ・・・。ごめん。ちょっと電話するね」



ハルトはクミの肩を抱いて、そのまま駅に背を向けて歩き、人気の少ない

狭い裏路に出て空き地のフェンスにもたれ、コートの中にクミを引き入れた。

隠すようにコートに包まれて、ココナッツの香りの中に埋もれたクミに

『しー』と、ハルトは携帯を持った手の人差し指を自分の口に立てた。


「もしもし?ああ。電波の入らない所におられました。そう。また」


「だから、こうやって電話してんだろ?何お前、仕事中でしょ?」


「女じゃないよー、馬鹿だね。ヒロユキに電話してみろって」



ここでハルトは眉毛を上げて、見上げているクミにニヤっと笑った。


「・・・うん。しろよ。じゃな」



乱暴に携帯を閉めるとハルトはクミに笑いかけた。


「あいつ、勘がするどいから困るよな。おっと、ヒロユキにも」


大きな左手がコートごと、クミの肩を包みなおした。


「もしミカからかかってきたら俺と一緒だったって言って。

かけないと思うけど。うん、これから金曜日はずっと頼む」



ハルトは、携帯をポケットに直し


「こんな面倒な事、他の女にはしないよ」


と、ポツンと言った。


信じたい。けど、信じちゃいけない気もするの。

ただ新鮮だからじゃないの?いつか簡単に捨てられるって思うと苦しいわ・・・


「いつも、嘘ばっかり言う自分がたまに嫌になる。たまにだけど」


ははっと笑ったハルトの息がクミの髪の毛を揺らした。


「素でいられて、正直に何でも話せる女が欲しい。って我侭かな」


それが私なの?タカシの真実さえ知らないのに。

「クミには、嘘は何一つ言ってないよ。嘘つきたくないんだ」


クミはハルトの胸に頭を預けて目を閉じた。






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                                       第16話へ

テーマ : 恋愛小説 - ジャンル : 小説・文学

kira-14wa


                                      第1話から読む方はコチラ


クミは口と鼻を大きな右手でふさがれて、頭を左手で固定され半狂乱になった。


「飲めよ!ちゃんと全部飲み込んで。

俺の事、愛してるなら飲み込めるだろう?」


胸を両手で押して嫌がるクミをハルトは大声で笑いながら益々指に力を込める。

窒息する・・・

クミは、涙目でやっと飲み込んだ。

「うわ。ホントに飲んだ・・・エライぞ。口、あけてみて。あーん・・・」


ハルトは、目で確認するだけでは飽き足らずに、自分の舌を伸ばして

クミの口の中の届く範囲を舐めて確認した。


「怒って出てったり、泣いた奴だっているのに。

クミ、俺の事そんなに好きなんだ。感動した・・・・」



ハルトはそう言って、ステーキ丼を口に運び、ほとんど噛まずに飲み込んだ。

次のドリアはさっきと同じ事を。次は、オムライスを。そしてステーキを。

回数を重ねる毎にクミにはそれが、とても快感になって来る。

そんな自分がまた恐ろしくなった。

アナルを快感だと思ったあの時と同じ・・・。変態・・・そうなの?

自分の唾液が混じった食べ物を飲み込む度に、ハルトは大声で笑い、喜ぶ。


「できるじゃん!クミは俺のやりたい事、全部させてくれる。

俺が神なら、クミは・・・・俺の女神様だ」



最初の日、あんなに上品に食事をした男と同一人物に思えない行動なのに

やがてハルトが食べ物を頬張ると、反射的にクミは口を開けるようになった。

次は更に離乳食みたいに、ほとんど液状になったドリアが流し込まれた。

口の端から少し垂れたが、クミはそれでさえも舌を伸ばしてすくい取った。


・・・だって。お腹がすいてるの・・・もっとちょうだい・・・

変態なんかじゃない・・・私は・・・親鳥が運ぶ餌を待つ、ただの小鳥・・・・



ゴクン・・・飲み込んだ途端に、ハルトのモノがそそり起った。


「うっわぁ・・・俺のバズーカが反応したよ。クミってすげぇ。

飲み込んだだけで、俺を起たせるなんて・・・」



起っている間中入れたがるハルトが指で確かめると、クミの秘部も充分な状態で、

ハルトはその指でさえも、クミの口の中へと入れ、舌を妖しく刺激した。


「濡れてるじゃん・・・欲情したの?やっぱ変態だ。よしよし」


「お尻には入れないで・・・」

「分かってる。痛いんでしょ?これ、最高じゃない?

食べながらセックス・・・誰ともこんな事した事ないよ」



皿が空になるまで、ハルトは挿入したまま親鳥を続けた。








ハルトは、クミの競争・闘争・虚栄心を煽るのが上手い。小学校の間に

初体験を済ませ、今までに軽く100人以上とした、と宣言した上で


「誰ともこんな事した事ない」「クミ以外、こんな事できない」


といい続ける事で、素質の見えるクミを自分の欲望用の女に仕立て上げる。

クミは、若くて垢抜けて美しい男が自分のする事で喜んでくれるなら、なんでも出来る。と思った。

夫は優しいが、クミが何をしたって当たり前で、喜ぶ事は滅多に無いからだ。


「真性のMじゃない?」


ベッドに移動した後、クミは汗で湿ったシーツを握り締めて「ちがう」と言った。







その日の帰り、ラブホテルを出た時間は、夜の8時だった。


「帰したくないよ・・・」



ハルトは珍しく、演技と思えない顔で言った。

クミは今回も疲労が激しすぎて、早く帰りたくて仕方が無かった。

精算は、この前も今回もハルトがした。

ハルトの口ぶりから、貢がれているのに慣れてそうだと思ったが



「クミにはそんな事させたくない」



と真剣に言ったハルトの言葉にクミはまた喜んだ。


「家まで送らせて?」

「駄目よぉ・・・近所の人に見られちゃう」






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                                       第15話へ

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kira-13wa

                                      第1話から読む方はコチラ



「クミ、すごいよ。俺やっと見つけた。普通の人妻で、細くて

おっぱい大きくて、アナルが出来る。そんな人ずっと探してたの。

すげぇ。やーっと見つけた!嬉しいな~探してみるもんだ」


しくしくと泣いていたクミの涙がその一言で止まった。



「若い女は出来る奴多いけど、やっぱ俺は人妻がいいんだよね。

しかも『はいどうぞ』てのは嫌だし。クミは俺の理想の女だ!」



興奮状態でハルトは話し続ける。もう普通の声に戻っていた。


さっきの・・・ハスキーで高い声・・・ひょっとして、聞いた人は少ないのかも。

こんなに嬉しそうな顔をしてはしゃぐ子供みたいなハルトを知る人も少ないかも。


クミはハルトをもう許して、自分を理想だと言われた事の優越感に浸った。


「これはさ、誰にも言った事ないんだけど・・・」


ハルトは顔の右側だけで笑って声を潜めた。


「俺、変態かも。でもクミもだ。俺達、仲間だよ」


「違うわ。私は変態じゃないもん」


「いーや。素質がある。俺は神だよ?もうクミの事、見抜いたね」


「神の子、じゃなかったっけ」



「どっちでもいいよ。こら、喋り方・・・すぐ忘れるんだから」


クミは笑ったが、まだお尻の穴がズキズキと痛んだ。


懐かしい、あの痛み。これ以上されると死んじゃう・・・


幸い、ハルトはご満悦の様だ。



「ねえ、お腹減った」

「お!そうだな。昼まだ食ってないよな。なんか注文しようぜ」


ご機嫌なハルトはステーキ丼とオムライスセット、クミはドリアを頼んだ。


「そんなに食べるの?」

「大好きな肉とオムライス。どっちかなんて選べないよぉ」


部屋には小さな、食事用のテーブルと二つの椅子がある。

そこにハルトは、それらを並べた。ハルトはタカシと違い、実に良く動く。

クミが部屋着を着ようとすると、ハルトは声を荒げて拒んだ。


「何着てるの。駄目。裸のままでいて」


だって・・湯気が立っているのに。こぼすと火傷しちゃう・・・

と思ったのにクミは 素直に従った。

向かい合わせの椅子に座ろうとすると、ハルトはまた違う。と言う。


「こら。どこに座るの。間違えてる。ここ」


真面目な顔で自分の膝を指した。

なんて可愛い事を言うのかしら・・・

クミが笑いながらハルトの膝に腰かけようとすると、また


「違う。こっちむいて」



と言う。戸惑ったクミにハルトは優しく言った。


「食べさせてあげるから・・・ね」


クミが足を広げ跨るとハルトは満足し、白い歯を見せて笑った。

なんて綺麗な顔立ちなの?ホントに神様に選ばれたみたい。

まず、ハルトは自分のオムライスを口に入れ、ゴクリと飲み込んだ。



「うん。冷凍だろうけど腹減ってたら何だって旨く感じるね♪」

「ずるぅい。私、めっちゃお腹空いてるのに。早く食べさせてよー」


クミは可愛く甘えたが、本当はお腹が空いてたまらなかった。

食べるとお腹が出るかもしれない、と昨夜の夕食を控えめにして朝ご飯を抜いて来たのだ。


「待てよ。分かってるって・・・」


ドリアをフゥフゥし熱を冷ましてから、ハルトは自分の口に入れた。


「もぉ!私のでしょ・・・」


言ったとたんに、ハルトはクミに口づけをした。


「んんんっ!?んんーーーっ」


ハルトの口で噛み砕かれ、唾液でグチャグチャになったまだ熱いドリアが

クミの口に入って来た。







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                                       第14話へ

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kira-12wa

                                      第1話から読む方はコチラ

その声は、一層ハルトを喜ばせたようだ。

「やっと本気の声出したな。もっと出させてやるよ」

そういって、一番敏感なクミの蕾をもう片方の指でつぶすように押し回した。


「ひっやっ・・・やめ・・・」


また簡単にイッてしまいそう・・・恥ずかしい・・・



「いやや。ああ・・・やめて。アカン。ほんまにやめて・・・」


クミの意識がまた遠のき始めた。瞼の裏が白く染まる。


「イキそうな癖に。そんな事言うと本当に止めるよ。いいの?」


「・・・ごめんなさい・・・」


そう言った直後に、クミの体が痙攣を起こした。


「悪い女だ。こんな本性隠してたなんて。早く言えばいいのに」


ハルトは、後ろからその場所にゆっくりと、自分のモノを圧しいれた。

クミは震えながら息を吐き、力を緩めた。

「上手いじゃん・・・クミは、本当に悪い女だ。最低だよ」


さっきまで最高と言った癖に、ハルトは今度は最低だと言った。

色んな人格が見え隠れする彼も、全部入れた時には本気のため息をついた。


「ちょっと動かしただけで出そう。ちぎれそうだよ・・・」


「いやや・・・あぁっやめて。動かさんといて・・・いっ痛いっ」


「クミが本気になるの、待ってたよ」


ハルトが激しく腰を前後にピストンさせ始めた。

しかもまた、クミの両手をとって後ろにキツクねじ上げる。


「痛いぃ!ハルト・お願い・・・お願い・許して・・・下さい・・・」


クミの開けっ放しの口から、ねばい涎が垂れる。

熱い汗ではなく、冷たい汗が額に滲んだ。

これ以上されると、本当に気絶する・・・

途切れる意識の中で思った時、一番奥でハルトの動きが止まった。

腕をほどき、熱い肌でクミを後ろから抱き締める。


「うう・・・・・」


今度は呻くハルトの腰の辺りが痙攣している。クミは急いで離れた。


「ひどいわ・・・」


クミは泣きながら言ったが、ハルトはその場で放心している。

恐る恐る拭いたティッシュを見ると、やはりかなり出血していた。


「・・・俺、一生クミと別れない・・・」


放心したままハルトは独り言を言った。目の焦点があっていないように見えた。


「いやや。こんなひどい事するなんて。もう逢えへんから」


逢うに決まってる癖に、クミはまた嘘を言った。

ハルトと逢える金曜日が待ち遠しくて仕方が無かった自分、そしてきっとまた

来週の金曜日も、その次も、逢いたくてたまらなくなる自分が、分かっている。

軽くて、酷いナルシストな事は前回で分かり、そんな男は大嫌いなはずなのに

ゴムを嫌うハルトの為に、ピルをもらいに産婦人科に行ったくらいだ。

夫への配慮など、もうどうでも良いとまで思えた。

病気が心配だったのでメールで一応聞いたが

『ちゃんと検査に行ってるよ(^_-)vピル飲んでくれるなんて、嬉しいな』

とハルトは書いてきた。クミはそれを信じている。

いや、信じている振りを自分にしている。

ウェットティッシュで、自分のものと指を拭いたハルトは、やっと正気に戻った。


「うわ・・・ごめん。血が。今度はちゃんと、ローションつけるよ」


「いやや。普通のがいい」


「駄目だよ。そんなの誰とだって出来る。これは才能だよ?

絶対出来ない奴もいるのに」



白い歯を見せ唾を撒き散らして、ハルトは大声で言った。






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                                       第13話へ

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kira-6wa


                                      第1話から読む方はコチラ


「ちょっと休憩しようか。ふやけちゃうね」

ハルトは自分の言葉に笑いながら、クミを自分から降ろした。


「あ。入れて丁度2時間だ。俺の体内時計ってすげぇ」

クミは、まだハァハァと肩で息をしてるのに、ハルトは無邪気に話を続ける。


「今度はクミの事教えて?質問1。浮気、初めて?」

「当たり前じゃない・・・」

何か気付いたのかしら


と思ったが、ハルトの顔は邪推に満ちてはいなかった。

夫と出会う前の短大生だった時、クミは小遣い稼ぎの為にスナックでバイトを

していて、常連客の25歳も年上の男と不倫関係になった。

あの携帯電話を見てしまってから、クミから連絡を取り、女好きだったその男と

三ヶ月に一度のペースで平日の昼間に逢っている。

だけど9年振りに逢ったその男は、重度の糖尿になってしまっていた。

あんなに精悍だった男が老け込んだ姿は クミにはショックが大きかった。

起たなくなって、性欲も無くなった。と、寂しそうに笑う姿も考えられなかった。

バイアグラも使えないので、ほとんどオーラルセックスに近いものが行われる。

以前と同じなのは、ラブホテルではなく、シティホテルで慌しく逢う所だけだ。

その男に会う度に、クミはもっと悲しくなった。

誰も欲しい物を与えてくれない。本物で激しく突かれたいのに・・・

だが、ハルトの出現でもうあの男に逢う事は無いだろう、とクミは考えている。

きっと、あの人もホッとするはず・・・


「マジで?嬉しいなぁ・・・クミ、最高だよ」


ハルトは、指先でクミの体を撫で回した。

そして、お尻に持っていって、この間親指を入れた所を刺激した。


「質問2。ここ、処女じゃないね。隠したって俺には分かる」


クミはただフフと笑ったが、それは隠した事にはならなかった。

今は老人みたいになってしまったその男が、まだ現役だった頃に教えられた。

最初はかなりの痛みだったのにそれが快感になり、クミはそんな自分に怯え

男の妻に現場へ踏み込まれた時に、アッサリとその関係を終えた。

最近のその男は、そこは使わない。もちろん夫だってそんな事は知らない。

ハルトは、突然下品な笑い声を上げた。



「やっぱりな。そうかそうか。クミはやっぱり最高だよ」


ハルトは体を起こし、自分の右手の中指を舐めた。クミは不吉なものを感じた。


「いや・・・何するの?」

「黙ってろ」

ハルトは怖い顔で言うとクミの疲れきった左足をあげて、体を反転させた。


「あは。まだ濡れてる。良かったね、クミ」


そう言って、ハルトは禁断の場所にいきなり中指を入れた。


「いやぁ・・・」


「気持ちいい癖に。何嫌がってるんだよ」


さっきまでとは違う、ハスキーで高い声だ。初めて聞く声にクミは怯えた。

ハルトが、指を曲げ刺激を強くする。


「はぅっ嫌や・・・やめて。ハルト・・お願い」


ハルトが指を動かすたびに、クミはシーツをつかんだ。


「嫌じゃないだろう」

「アカン・・・嫌。やめてぇ」

「もっと気持ちよくしてやろうか?」

今度は、人差し指と親指も入れ、穴をひろげた。


「いやぁぁぁっ」

クミは、甲高い叫び声をあげた。遠い過去に、同じ声をあげた事を思い出した。




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kira-10


                                      第1話から読む方はコチラ



「でさぁ、そのデブ、包丁持ってきて。結婚して!とか抜かすの。

あんたのせいで旦那と別れたのよ!責任取りなさいよ。って」



クミはただぼんやりとハルトの演説に耳を傾けて、簡単な相槌を打った。


「知らねっつの。ね?思わない?

俺そんな事頼んでないのにさ。ホテルから逃げたのなんのって。

久しぶりに全力疾走したんだよね。あん時。マジ怖かった

その後?知らない。だって俺本名じゃなかったし。

家も教えてないし。携帯解約して、それきり。

ホスト?なれって?嫌だよ。スカウトはされるけど・・・

言ったでしょ。俺は素人の真面目な人妻がいいの

あの本屋でバイトして良かったよ。こうしてクミと知り合えたもん。

言っとくけどあそこで他に手出してないよ。クミだけ。

クミ、俺の事好きだったでしょ。顔に書いてたよ

いーや。書いてたね。目で分かるもん。あ゛-腕が疲れた。上、来て

いいなこの胸。人妻で細くて胸が大きいなんて、マジ最高♪

子供のいる女は、何か駄目なんだよね・・・

だから、クミは俺の最高の恋人だよ」




一体何人の女がいるの?そして私はハルトの何番目なの?


聞きたいのに、それには触れてはいけないと思った。


「私、セフレじゃないの?」


「下品な事言うなよぉ。もちろんクミの事好きだよ。え、何?

クミは俺の事好きじゃないの?

好きじゃないのにセックスしちゃう軽い女なの?」



「だって・・・彼女が」


「ミカがいちゃ、嫌なの?だったら別れたっていいよ」


「私と?」


「違うよクミじゃなくって。ミカと。他の女とも」



そんな・・・と言いかけた時、ハルトは媚びた声を出した。


「でもさ・・・クミは俺と毎日できないじゃん。

俺は【金曜日だけの男】でしょ」




・・・ずるい・・・そんな言い方・・・



「その間、俺はどうしたらいい訳?

セックスが大好きなこの俺に我慢しろって言うの?」



・・・ずるい・・・こんな腰の動かし方。


あぁまた・・・どうしてそんなに、私の体が分かるの?




「毎日発射しないと気が済まない特殊体質なんだよね。

セックスしない日は、自分でちゃんとするし」



クミの膝の裏に再び汗が滲み、ハルトが腰を強く掴み自分に擦りつける。


「クミが毎日俺とやってくれるんなら、ミカとはすぐに別れられるよ」



でも、そのズルさが好き・・・悪い所が・・・いい・・・


クミは遠吠えをする狼みたいに、ハルトの肩を掴み顔を上げた。



「他にも手出さない。誓える」


「ハルト・・・いい・・・すごく・・・気持ち良い」




自分の意思で腰を大胆に動かし始めたクミの乳房を またハルトが強く握った。


「もっと声出せって」


クミにとって、ハルトの声は催眠術師みたいに効く。


言葉通りに、声をあげ体を動かして、熱くする。


「頭がおかしくなっちゃう・・・・」


「なれなれ。狂ってしまえ」



とんでもない男だわ


クミは、イク度に怖くなる。ハルトから離れられなくなる自分が怖くなる。




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                                       第11話へ

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kira-9wa


                                      第1話から読む方はコチラ


ハルトに逢う金曜日までの間に、クミはパートをこなしながら慌しく女を磨いた。

火曜日のパート帰りに美容室の予約を入れ、髪を今よりも明るい色に染めた。

デパートにも行き、ハルトと歩いても見劣りしない最新の服と靴と可愛い下着を

買い込み、気が付くと一週間で二ヶ月間に稼ぐパート代以上を浪費していた。

夫は、髪の色が変わった事に少し触れたが、何も言わなかった。

優しい夫を演じるのは上手いが、妻の事など何も見ていない。

クミは家の風景と一緒にされている。

家具の配置が変わったくらいで、理由を尋ねたりはしない。

パート仲間に「何か若返った?」と言われただけで、クミは満足だった。





次の金曜日、クミは、ハルトに言われた通り、パートを休んだ。

ラブホテルが沢山ある駅で、昼前に待ち合わせをし、そのまま直行した。


「何時間あったって足りないよ。今日はちゃんとクミを旦那に返さないとね」


1回目のセックスをしながら、ハルトは大真面目に言った。



「俺エッチがだーい好きなの。エッチって言葉、好きじゃないな・・・

セックスがだーい好き。だってこんな所に黒子があるんだよ?

使わなきゃもったいなくない?」




クミは前戯だけで1度イったので、ハルトは挿入をしてゆるやかに腰を動かした。


部屋の明かりをつけてお互いの目を見ながら、笑いながらするセックスは

ハルトには常識でもクミには初めてだった。


「クミの言ったセックスゴッドいいね。連れには『選ばれし神の子供』なんて言われちゃってるけど」


「なにそれ?何の神?」


「もちろんセックスの神に決まってんじゃん。笑うなよぉ

でね、俺は人妻が大好物なんだ♪」



「でも彼女は?よく来てた可愛い、若い子。別れたの?」


「彼女って・・・ミカ?ああ、別れてないよ」


『みか』って言うんだ。


「俺イケメンなんだもん。モテて困るんだよね。いや困らないけど

・・・何笑ってんの。自分でイケメンって言ったから?」



笑いながらも、ハルトは正直でいい、とクミは思った。



「人妻とは何処で出会うの?出会い系?」

「それ最悪だよ。嘘つきばっかだし。飢えた女は嫌い」

私は飢えてる、と思われなかったの?良かった・・・・

「すっげぇ怖い目にあってさぁ。それ以来、出会い系はコリゴリ」

「どんなの?」

「聞くと笑うよ。写メと全く違うすっげぇデブなおばさんが来たのね。店長を女にしたみたいな」

猪首の店長を思い出し、またクミはハルトの下で声を上げて笑った。


「笑うと締まるねぇ。でもさセックス好きな俺は、やっちゃった訳」


「どんな相手でも出来るの?」


「そ。悲しいけど。そいつ俺に惚れちゃってさ。毎月すんげぇ金くれるのね」


「幾つくらいだったの?」


「さぁ50歳くらいだったかなぁ・・・え俺?19だったかな。多分ね

もちろん俺には女がいたし、他にもいたしさ」


何でこんな話?惚れるなって警告?安心して。はまってる事は表に出さない。


「なんで女がいるのに、そんな事するの?」

「なんで?・・・さぁ。わかんないけど。てか、女なんて欲しくなくても
俺の家の前に『やって下さい』って並んでるんだぜ?」


「何言ってんのー?おっかしぃ」

「いや、マジだって。ガードマン雇おうかと思ってるくらいなのに。
うわ・もっと笑って。響いて気持ちいい・・・」



ハルトは突然腰を強く動かし始めた。

あっあっとクミが声を上げた頃に、きつく舌を吸い乳房を強く揉んだ。

ハルトの胸で畳まれたクミの膝の裏から汗が流れて、ギュッと足の小指が縮まり

それが緩んだ時にハルトは、何事も無かったみたいに、また続きを話し始めた。




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                                       第10話へ

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kira-8wa


                                      第1話から読む方はコチラ

「帰るわ・・・」


ハルトはまだクミの耳を舐め続けていたが、クミの言葉に少し腹を立てたようだ。


「帰さない」


そう言ってクミをもう一度裸にしようとした。


「やめて・・・お願い・・・」

「そんな顔すんなよ・・・。帰れないよ。きっと」


裸にするのをあっさり諦めたハルトは、またベッドに戻った。


「俺は今のテレビで帰るの諦めたよ?泊まるなんて想定外だけど

クミはこーんなに情熱的なエッチする俺を置いて、こーんなに

暖かい部屋から出て、さむーい所でずーっとタクシー待つの?」




クミの目から涙がこぼれ落ちた。


「泣くなよ、大丈夫だって。クミは真面目な主婦なんだね。

しょうがないからカラオケにでも行った事にしたらいいじゃん。

怒らないって、大丈夫。メールしなよ」



クミは、またハルトの言う通りにした。


すぐにタカシから返信があった。


『なら、俺もどっか泊まるわ』


それを告げたクミにハルトは欠伸をしながら答えた。


「ほら良かったじゃん。けど旦那、女の家にでも行くんじゃない?

だって今日みたいな日、ホテルはどっこも空いてないよ」


「でも、ここだって空いてたじゃない」

「ここ?予約しといたの。ちょっとぉ。泊まるんだよ?いつまで服着てるの。早くこっちおいで」

「予約?」

「うん。もっと良い部屋があるんだけど、そこは駄目だった。    

ほら、早く。こっち来いよ」



ハルトがこの計画を勝手に立てていて、断られる、と言う事は

微塵も考えてもらえていなかった自分に、クミは落胆した。

そんな男に簡単に落ちた事が恥ずかしく屈辱的だった。


「もう私、無理よ・・・出来ない・・・」


それでもハルトの言う通り、またクミは服を脱いでベッドに入った。


「出来るさぁ」


そう言って、ハルトはまたクミのあちこちを舐めた。








次の朝、何とか夫が帰ってくる前に家につき、クミはベッドに直行した。

結局ハルトはクミを一睡もさせなかったので、クミの繊細な局部が悲鳴をあげていた。

自分のベッドがこんなに恋しかったのは、結婚して初めての事だった。

久しぶりに目を閉じた瞬間に眠りに落ち、昼前に起きて隣のベッドで眠る

酒臭い息の夫の寝顔を見ると、ハルトが噛んだ結婚指輪の周りがうずいた。

いつもシフトの時に嗅いだココナッツの匂いではなく、ラブホテルの

ボディシャンプーの香りになった日焼けした熱い肌、器用に動く指先

柔らかくなったり硬くなったりする舌、浮いた筋肉、腰の力強さ。


憧れていた男が自分だけに笑いかけた不思議な夜・・・



ヒリヒリとした所から再び生温いものがトロトロと流れ出した時

クミは見ていないはずの痴態を晒した自分の顔を 大きく開いた足を

喘いだ声さえもを 何故か何処かで見ていたかの様にはっきりと思い出した。


クミは、起きてきた夫に疑われないように、といつものように振舞った。

日曜日にも、所々でクミはハルトの肌を思い出したが、酒の抜けた夫は

優しい人に戻り、クミの朝帰りを責める事もなく、問いただす事もせずにいつもの休日を過ごした。


罪悪感が湧いてこないのは、浮気が初めてじゃないからかもね・・


ひょっとしたら酷い男かも知れない、と思いながらもクミはまた次の金曜日にハルトと逢う約束をしていた。


【深い落とし穴】があるかもしれない。でも、そこに堕ちてもいい。

むしろその暗い世界を 私は待っていた気がする。






月曜日には、ハルトからごく普通のメールが来た。

「何時頃にメールしたら迷惑にならない?」

と、別れ際に美しい顔で聞いたハルトに答えた通り8時ピッタリだった。






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                                       第9話へ

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                                      第1話から読む方はコチラ



「分かった・・・今日は許す。初めてだもんね。じゃあ、バック」

「ええ?ほんまにもうアカンって・・・お願い・・・」

「これで終わるから。ね?」


クミを後ろ向きにして尻を高く上げさせ、またハルトは、アナルを丁寧に舐めた。




「あんっアカン・・・・嫌・・・」




クミの体がのけぞったとたんに、普通の場所に荒々しく挿入がなされた。



「あぁぁ。クミ・・・可愛い。マジで可愛い」



クミの腰をつかんで、激しくハルトが突く。


子宮口に痛い程の刺激が来て、体が重なる度に パチッパチッと汗にまみれた激しい音が鳴る。


クミは、また絶頂を迎えそうな自分に驚いた。



「ハルト・・・またいっちゃいそうかも」

「うん。俺も・・・ねえ、名前、もっと呼んで」

「ハルト・・」



クミは息も絶え絶えに、痛みと快楽の狭間を与える男の名前を呼んだ。


まだ貪欲なハルトは、クミの両手首を後ろに回させて、自分の左手だけで握った。


無理な体勢と、手首を握る力が強すぎて、クミは「痛い」と言った。


その言葉に、ハルトはもっと力を込める。


「ハルト・・痛いってば」


ハルトは益々強くクミの腕をねじあげ、そして空いてる右手の親指を 

クミのアナルに差し込み四方八方に動かした。


「ああっ嫌ぁ・・・」


その瞬間に、クミはまたのぼりつめた。


「クミッ」



短く言って、ハルトも果てた。



「良かった?」


クミの汗の肩を指で辿りながら、腕は解いたが入れたままのハルトが尋ねる。



「すごい・・・今までのは、セックスじゃないかも・・・。ゴッド。セックスゴッドやわ・・・」


いつか見た映画の言葉をクミは口にした。

その言葉に満足したハルトも横になり、二人は後の処理もせずにすぐに寝息を立てた。











クミの意識が戻ったのは、12時を過ぎてからだった。

ヤバイ・・・電車、あるのかしら?

クミは忘年会や飲み会以外で、しかも夫に無断で、こんな時間に帰った事がない。

ふらつく腰でシャワーを浴び、素早く服を着ながらハルトを起こした。


「ハルト、起きて。私、帰らなきゃ」

「ええー帰っちゃうの・・・」


寝ぼけたハルトはベッドでゴロゴロするだけだ。


「当たり前でしょ。早くっ」


今度はクミが急かした。


「いいじゃん。旦那には、泊まるって言えよ」


ハルトは、とても偉そうな口調で言った。


「何言ってるの・・・駄目よ。そんなの・・・」

ハルトがテレビをつけると、丁度ニュースで「雪で電車が止まっています。」

とキャスターが言い、タクシーを待つ長蛇の場面が映った。

「路面が凍っているので、タクシーもつかまりそうにないですねぇ。都心の雪と言うのは・・・」

キャスターは無表情で他人事の様に言った。


「どうしよう・・・どうしよう・・・」


クミは本当に怯え、震える右手を唇にあてた。


「旦那に電話したら?」


「そうやん。そうよね」


クミはソファに座り、タカシの携帯を鳴らした。

ハルトは横に座り、嫌がるクミを捕まえて髪を掻き分けて、耳を噛んだ。


長い呼び出しの後で電話に出たタカシは


「パートの友達と飲んでたら、こんな時間になっちゃって」


というクミの白々しい言い訳をダルそうに聞いた。

『今からだとタクシーもつかまらないぞ。馬鹿だな、お前は』

お酒が入るとタカシは少し、意地悪くなる。

『好きにしたら』

妻を冷たく突き放し、夫は電話を切った。









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                                       第8話へ

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                                      第1話から読む方はコチラ

「馬鹿な旦那だね。こんなに良い体の奥さんほっとくなんて」

「いいの・・・ね、もう主人の話は・・・」


中々引っ込まない夫の話にクミはうろたえた。


「そういう男って多いよね。俺には考えれない。

可哀想なクミ・・・。寂しかっただろ


すらすらと出たその言葉には、全く重みが感じられないのに、クミの胸に沁みた。


「俺が一杯一杯、可愛がるよ。めちゃくちゃ愛してあげるからね」


あきらかに何度も誰かに使われたような、形跡の残る言葉なのに

汚泥にまみれた茶色い水でさえも、乾いた花には聖水だった。

もっと、頂戴・・・


「あ」


ハルトは突然思い出して言った。


「駄目じゃん・・・大阪弁で喋ってって言ったろ?」


そう言った後はクミの体中に指と舌で、丁寧に愛撫を始めた。

途中、何度も「クミ」と名前を呼び「気持ち良い?」と確認する。

恥ずかしがり「うん・・・」としか言わない人形みたいなクミに、次第にハルトは不満を顕わにした。


「ホントに気持ちいいんなら、もっと声出して?

ねぇ今【ハルト】って呼んでみて」



クミの何かが弾けた。


「はる・・と・・・」

そう。もう一回」

「ハルト・・・・」


弾けた所から何かが溶け出した。

「感じたら、ハルトって言って。気持ちいい。って。ね?」

長い長い前戯だった。

ハルトが、時間が足りない、と言った訳がクミにも分かった。

何度もクミの名前を呼びながら、ハルトは執拗に舌と指を使う。

やがて、クミの瞼の裏がライトの赤から真っ白になった頃、ハルトは今度はアナルを舐めた。

何度も中に硬くした舌を入れようとする。



「あぁ。嫌や・・・そんなとこ・・・・ああっ」


あっけなく、クミはハルトのものを握ったまま、生ぬるい舌でのぼりつめた。


「イッっちゃったの?クミってなんて可愛いんだろ・・・」


ハルトは体を反転させて、正常位で挿入しようとした。



「ゴム、つけて」



夫への、せめてもの償いのつもりでクミは言った。


「嫌だよ」

「つけて・・・お願いだから」

「マジ?やだなぁ。俺、あれ嫌いなのに・・・」


ハルトはブツブツ言いながら背中を向けて、素早くゴムをし、やっと挿入した。

握った時に感じたが、クミが今まで経験した中で一番硬くて太い。

しかも、クミの一番敏感な部分が当たる所に、大きくて柔らかい黒子がある。

少し突かれただけで、クミはまた絶頂を迎えた。


「反則やわ・・・こんなん・・・」


弓の様に体がしなり、それが治まった時にクミは呟いた。


「何言ってんの?まだまだ。これからが俺の本領発揮」


その言葉通り、ハルトは何度も体位を変えて激しくクミを突いた。

あまりに激しすぎて、クミは久しぶりに全身から汗がほとばしった。

声も枯れる程にあげ、何度も強くシーツやハルトの肩を掴んだ。


「もうアカン・・・勘弁して」


上に乗らされ、自分の意思では無いのに激しく揺らされてる時、クミは
喘ぎながらお願いをした。


「駄目」


クミは、本当に泣きそうになった。

なのにハルトは、まだクミの胸を強く揉む手を止めない。


「アカン・・・死んでしまいそう」

そのままハルトの胸に倒れこんだ時、クミの汗の滴が髪の毛からもポタポタと落ちた。




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                                       第7話へ

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                                      第1話から読む方はコチラ

「早くしないと、旦那さん帰ってくるよ?」


こんなに簡単でいいの?私は口説かれた?ううん。

可愛いって、何度か軽く言われただけ。楽で安い女だわね・・・私って。


今更ながらクミは、自分に呆れた。

キャミソールになった時、クミは本気で抵抗をした。

きっと、とても可愛い下着を見慣れているはず。見られたくない・・・



「いや。やめて・・・自分で脱ぐから」


ハルトは陽気にチッチッチッと口を鳴らし、首を振った。


「駄目。大阪弁で言い直し」



クミは、やっと声を出して笑って、イントネーションを変えた。


「いやや。やめて」

「そうそれ!いいなぁ。俺の前では、大阪弁でいる事。ね?」

「はーい」


クミはそう言って、脇の処理はいつしただろうか?と違う心配をした。

確か、一週間くらい前。薄いからきっと、大丈夫・・・でも・・・

やっぱり、気になる所が一つでもあると、嫌だ。


クミはキャミソール姿のまま「時間がもったいないから一緒にお風呂に
入ろう」と言うハルトをなだめて、先に入らせた。


「早くね。人妻は時間が無いんだから」

ハルトは、クミがお風呂に入る時、バスタオル姿でまた急かした。

時間を見ると、もうすぐ8時だ。

クミは家につく時間から、今からするセックスの時間を引いてみた。

大丈夫・・・。ここからなら電車で30分で家に着く。遅くても11時にここを出て

12時に何事も無かったように、ベッドで寝ていればいい。


クミは丁寧に体を洗い、ベッドに背を向けてT字カミソリで脇と腕、足の毛を剃った。


「遅いよー。早く。毛なんてどうでもいいのに」


お風呂から出たクミを ハルトはまた急がせた。


「嫌だ、見てたの?だって、まだ8時だもん。大丈夫・・・」


覚悟を決めたクミは笑ったが、ハルトは真顔で言った。


「足りないよー。今からエッチするんだぜ?」


ハルトは手を伸ばし、クミの左手を取ってベッドに引き寄せて

クミの目を見ながら薬指を口に含み、結婚指輪の周りを甘く噛んだ。

そのまま、指輪を引き抜いて・・・

目を閉じてクミは思ったが、ハルトはそうはせず

そのままの状態でいきなりクミのバスタオルを はぎ取った。


「嫌だ。電気消して」


クミは小さな悲鳴をあげた。引き締まり筋肉質で、新婚旅行で見た

ダビデ像を思い出させたハルトに羞恥心を覚えて 胸を隠して電気を探した。


「もう。わがままだなぁ。今日だけだよ」

ハルトは、クミの指を口から抜いて、ベッドサイドの赤いランプをつけてから、電気を消した。

それも消して欲しい・・・

とクミは願ったが、これ以上言うとハルトを怒らせそうな気がした。


「やっぱりな。おっぱい大きい・・・思った通り。嬉しいな」


さっきした、情熱的な口づけをせずに、ハルトはいきなりクミの胸に唇をつけた。


「俺の事ハルトって呼んでね。モリヤマ君なんて二度と呼ぶなよ」


ハルトは、あちこちに指を這わせて強い口調で命令をした。

クミは目を閉じて、黙り込もうとしたが、ハルトはそうはさせなかった。


「旦那さんとは、どれ位の割合でやってるの?」

「し、しないわよぉ。もう、何年もしてない」


この先何年セックスレスが続いても、クミには別れるという選択はありえなかった。

一人で老いて行く事を思えば、今の寂しさなんて大した事がない。と思えていたからだ。


「嘘だー?」


「本当・・・」


話の合間に、ハルトはクミの目を見ながら乳首を吸う。


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                                       第6話へ

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kira-4wa


                                       第1話から読む方はコチラ


舞い上がってしまったクミの記憶は、居酒屋を出た後まで飛んでいる。

薄暗く狭い階段を先に歩くクミの腕を、ハルトが強く握り、振り返ったとたんに唇が重なった。

突然の事に、クミは抵抗しようと胸を押したが、ハルトはその細い手首を強く握り

クミの背中と一緒に、乱暴にタイルの壁に押し付けた。

ハルトの目的が分かり、抵抗するのをやめたクミが目を閉じると

デザートに頼んだライチシャーベットに添えられたライチを舐る

ハルトの顔が脳裏に浮かんだ。

ハルトはとても上品に、すべての食べ物を口に運んだ。

饒舌だが、噛んでいる間はキチンと口を閉じ、目が合うとクミに口角を上げて笑いかける。

その唇の奥から少しアルコールの匂いがしたが、煙草を吸う夫のそれとは違い

舌までもハルトは清潔な気がした。

そのまま、階段を登る人の気配がするまでハルトは、クミの唇を離さなかった。


「時間、いい?」


やっと唇を離したハルトは クミの両目を交互に見て熱い息で聞いた。

その眼差しは真剣で、切なげに見える。


こんな時に、こんなに綺麗な男に『帰る』、なんて言える馬鹿な女がいる?

ううん、そんな事を言う女は馬鹿じゃない。満たされている人・・・羨ましい・・・。




クミは頷いた。



「さむっ!」


ハルトは、先に階段を登りきり振り返って「早く!」と腕を振ってクミを促した。

雪はやんでいたが、少し道の端に積もっている。ハルトは左腕で

凍り始めた歩道に足をすべらせそうになった、クミの肩を強く抱いた。

夫のタカシも、人ごみなどではクミの手を繋ぎに来る。

だが、ハルトの左腕の力には、強い性欲を感じさせた。


大丈夫・・・ここは若者の街・・・夫や、私の知り合いは大人の街にいる・・・



次に頭を抱かれた時、クミは目を一瞬閉じた。

ダウンコートは冷たいが、ハルトの腕の中は、クミの心が溶ける程に暖かかった。

歩道の並木にはクリスマス用のイルミネーションが、青く光っていて

濡れた道路に反射して、街のあちらこちらが、きらきらと青い。


「綺麗・・・」

周りを見渡した後、下を向いてクミは白い息の独り言を言った。

ハルトは慣れた様子で、近くのラブホテルにクミの肩を抱きながら入った。


「奇跡じゃない?こんな日に空いてるなんて」


ハルトが無邪気に言ったので、下を向いたままのクミも『ホントに奇跡かも』と思った。

部屋に向かうエレベーターの中で、ハルトはクミを何度も可愛い、と言い続け

耳たぶを噛んだり、喉に唇を這わせたりした。


「俺の前でだけは、ずっと大阪弁で喋って?いいね?」


エレベーターのドアが開く前にハルトは、クミの耳元で優しく命令をした。


タカシは何時に帰るだろう?きっと、いつもの通り午前をすぎるはず。

それまでに家につけばいい



クミはまた目を閉じて、冷たいダウンコートの背中に手を回した。




部屋に着くと、ハルトは早速お風呂に湯を入れた。

クミはもう何年もラブホテルに入っていなかったが、まだお風呂がガラ
ス張りなのに驚いた。

ベッドも部屋もそんなに変わっていない。


「ふぅん・・・」


部屋を見回すクミをハルトはせっついた。


「はやく・はやく」


見ると、ハルトはいつの間にかパンツ姿になっている。

夫の間抜けたトランクスと違い、黒のボクサータイプだ。


「え?あ・・・え?」


クミがそんな事を言ってる間に、ハルトは笑顔で服をスルスルと脱がせた。



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kira-3wa


                                       第1話から読む方はコチラ



「なんで?どうして?」


クミはまた同じ質問を繰り返した。

「俺ね、明日でバイト辞めるんだ」

「そうなの?なんで?入ったばっかりなのに?」

「黙って聞いてよ。もう質問しないで」

「・・・ごめんなさい。」

謝ったクミにハルトは優しい笑顔を向けた。



「だから今から、ご飯行こう」


「え?なんで?」



「し・つ・も・ん・し・な・い」

「・・・・」


クミは、それでもハルトが自分を誘っているとは思わなかった。

ハルトとは、職場でも数える程しか話をした事がないし、自分は普通の主婦だ。


「今日は、金曜日。」

「うん?うん・・・」

「よって、旦那は遅い。晩御飯もいらない。でしょ?」

「・・・うん。何で知ってるの?」

「知ってるよ。だって言ってたじゃん。はい。決まり。じゃ、こっち行こう」



ハルトは来た電車へは乗らずに、反対のホームへの階段を指差した。






ハルトは、暗い照明のお洒落な居酒屋に戸惑うクミを連れて行き

二人は向かい合わせで、とりあえず乾杯をした。

ウエイターに注文をするハルトを クミは頬杖をつきながらチラ、と見た。


分からない・・・なんでこんな所にモリヤマ君は私を誘ったんだろう?

店につけば、誰か他にいるのかもしれないと思ったけど、まさか二人きりなんて



注文を終えたハルトは始終微笑んで、クミを見つめた。

クミは、自分だけに向けられた笑顔を見て、『綺麗』という言葉よりも

ハルトには『美しい』という表現が合う気がした。

クミには、その美しい瞳が眩しすぎて、目をちゃんとあわす事すら出来なかった。



「下ばっかり向いちゃって、困ってるの?」

ハルトは、下を向いたクミを覗き込むようにし、上目遣いで言った。


「うーん。うん」


だって絶対不釣合いだもん。目の前の若い男は、ジーンズでも決まってる。

他の客だってお洒落な人が多い。なのに私ときたら、主婦丸出しの格好。


嫌になっちゃう・・・


「モリヤマ君てば。先に言ってくれてれば、お洒落してきたのに」


クミはハルトを睨んだ。

なるべく、可愛く若く見えるように、と目を見開き、少し頬を膨らませた。


「先に言うと、来てくれない、と思って。」


白い小皿のつきだしを突付きながら、ハルトが間髪を入れずに言った。


「クミさんは、俺の初恋の先生に、似てるの。」


ハルトが大好物だと言ったレバ刺しと、クミが唯一頼んだゆば刺しが運ばれてきた。 1

クミが好きな湯葉をタカシは嫌うので、ここぞとばかりに注文をしたのだ。

ハルトはただ「刺し同士、渋いね♪」と言っただけだった。

それらを取り分ける為に、とクミが手を伸ばす前に、ハルトが小皿を全部自分の方に寄せた。


「それと、関西弁。大阪弁?その先生も時々、それが出て。可愛いいなぁって」

クミの背筋がゾクゾクとし、その為に少し座りなおした時、ハルトが取り分けた小皿をクミに手渡した。

ウエイターがテーブルに、料理を乗せた白い皿を次々に並べ始めた。




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                                               第4話へ

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kira-2



本を読むのが好き、という理由だけでクミは大型の本屋にすぐに採用された。

平日の朝から夕方はクミのような主婦やフリーターが大半を占めるが

土日や夜は、大学生が入る。普段は余り一緒のシフトになる事は無いのだが

長い休みには彼らも平日に入り、顔を合わせる事になる。

若い大学生達の、パートの主婦に対する態度は二通りに別れている。

全く別の人種と見る者か、主婦の生活に興味を持つ者か。

興味を持ってくれるのは、ほとんどが女の子で、男の子の中には、明らかに

自分の母親に接するように、冷たい態度を取る者もいる。

若い彼らの入れ替わりは激しく、見た目も似ているのでパートからは名前と顔が

中々一致しない。



11月には、モリヤマ ハルトが新しく入ってきた。

背が高く、日に焼けていて笑うと白い歯が光り、ロンゲだが、髪の毛は黒く

筋肉質の肩幅がしっかりしていて、お尻もキュッとあがっている。

パート達を全く別の人種と見ている部類で、決して世間話には加わらないが

ジャニーズやホストを思わせるハルトの外見に、パートの主婦全員が

更衣室で大騒ぎをした。クミも例外ではなく、一緒のシフトになる度に見惚れた。


なんて綺麗な男の子なのかしら・・・


と言っても、ハルトは22歳で、大学生。【恋愛対象】と言うよりも

今時の若く垢抜けた男の子を見ているだけで癒される、そんな存在だった。

クミにとって眉目秀麗という言葉は、ハルトの為にある気さえした。

遊んでいるようにも見えるのに、いつも上品な物腰で敬語を丁寧に使う彼に

パート達は、益々影で熱を上げたが、ハルトには当然可愛い彼女がいた。

彼がシフトの日だけに、その彼女は顔を出し、ハルトもにこやかに応対する。

その時のクミは、ヤキモチなど妬かず、テレビドラマから抜け出てきたような、

垢抜けたカップルをただ遠目でみていた。






12月に入ったばかりの最初の金曜日は、とても寒くて雪がちらついていた。

クミはいつもの通り5時に仕事を終え、一番仲の良いパート友達のセツコと

駅までの道にある喫茶店でコーヒーを飲んだ。

夫の帰宅が遅く夕飯の心配がいらない金曜日は、クミの唯一の息抜きの日

なのだが、他の主婦友達は忙しく、コーヒーだけ付き合い、愚痴を言うだけ言うと

家族への奉仕の為にすぐに帰ってしまう。

一人になったとたんに、クミは取り残された様な気分になる。


晩御飯は何にしよう?寒いからお鍋?・・・でも一人だし。・・・昨日の残りって・・・何だったっけ・・・


考えながらホームに向かうとシフトが一緒だった、ハルトがベンチに腰掛けているのが見えた。


「お疲れ様でした」


ハルトが初めてクミだけに声をかけた。

黒のダウンコートに手を突っ込み、寒いのか、足を揺すっている。

ハルトの形の良い鼻は、冷たい空気の為に赤くなっていた。


「あら。どうしたの?待ち合わせ?」

クミはてっきり、あの彼女と待ち合わせをしてると思ったのだが、ハルトは意外な言葉を口にした。



「うん。クミさんを待ってた。もぉ、遅いんだから。どうしようかと思ったよ・・・」

いつも『ウエタニさん』と呼ぶのに、パート仲間が呼ぶ『クミさん』といきなり言い


敬語も使わないハルトに少し驚いたが、待たれていた理由が分からないクミは、

それには触れなかった。


「なんで?どうかした?レジ合わなかった?いややわぁどうしよう・・・店長、怒ってはった?」



クミは大声で口早に、ハルトが自分を待っていたのは、店長の使いだと

思い込んで慌てふためいた。

先日も猪首で細かい事にうるさい店長が、レジが違うと言い、

帰りかけたパート達を引き戻したからだ。

クミは大学で上京するまで、京都に住んでいたから

本当に慌てた時は、ついうっかり関西弁が出てしまう。


「違う、違うって。そんなに慌てないでよ。ここ、座って」


ハルトが隣に座れと促したので、クミは素直に従った。


「4時に合わせた時はあっててん。レジとちゃうん?

それやったら・・・取り置きの本、間違えて渡したんやろか・・・?」



その前の日に、発注間違いという失敗をして店長に叱られたばかりだったから

クミは自分の失敗を頭に描き、笑いをこらえた顔のハルトに矢次に質問をした。

やっと黙ったクミに、また驚く事をハルトは言った。


「個人的に、クミさんを待ってたんだよ」







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                                       第3話へ

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kira-1wa





ウエタニ クミは、29歳。



不幸では無いが自分を幸せだとも思えない。

なのにどういう訳か、独身の友達には既婚を羨ましがられ、

子持ちの友達には、子供がいない身軽さと、変わらない体型を憧れられる。

気の良いクミの友達は決して社交辞令ではなく、心からそう言ってくれるように

思えたが、言われるたびにクミの胸は痛んだ。

クミから見たって、誰もが幸せそうに、満たされている様に見えるからだ。





外資系の会社に勤める二つ上の夫のタカシとは結婚して5年になる。

夫の希望で結婚を機に専業主婦になったが、それが彼女には思いのほか合っていた。

夫は、付き合いだした当初から海外勤務を希望しており

いつかその夢が叶う日の為に、いつでもすぐに引越しが出来るようにと、

二人は賃貸のマンション住まいしている。

夫は優しく、仕事を家に持ち込んだり、機嫌の悪い時にクミに当り散らす

という事はしないが、避妊無しで2年たっても子供が出来ないと知ると

クミの兄の様な存在になった。



セックスレスになり、一ヶ月、三ヶ月、一年・・・月日がたつ程に

クミの口からは「どうして?」と聞けなくなった。

控えめな彼女には、もちろん自分から誘う事など、もっての他だ。

寂しくて、悲しくて、張り裂けそうになったが、決して夫婦仲は悪い訳ではない。





毎週金曜日、タカシは接待や同僚とお酒を飲みに行く習慣で帰りは午前を過ぎる。

時には朝帰りもするし、土曜日は二日酔いで寝ている事が多いものの

ゴルフの入っていない日曜日は、クミと過ごす努力をしてくれる。

映画を見に行ったり、買い物をしたりして、タカシは明るい笑顔をクミに向ける。

流行のデザイナーズマンションから二人でボルボに乗って出かける様子は

近所でもきっと評判の仲の良い夫婦のはずだ。

誕生日や結婚記念日も、優しい夫は決して忘れる事はない。



だが、夜になるとタカシは隣のベッドで、すぐに寝息を立てる。

夫の冷たい背中を感じながら、クミは中々寝付けずに

やっぱりダブルベッドにしたら良かった

と思いながら、目を閉じる日々だった。




1年前、タカシが携帯を忘れて会社に行き、その小さな長方形がすべての謎を

知っている様に思えたクミは、震える指で、シルバーのそれを初めて開いた。

全てに暗号がかけられていて、見える所は丁寧に消去されていた。

最初から、見られるのを前提にしている繊細な設定は、クミには心外だった。

貴方が忘れさえしなければ、私は見ようと思わなかったのに。

思いつくものはすべて押したし、でたらめな番号も試してみたが

そんな自分が馬鹿馬鹿しくなり、何事も無かったかのように、元の場所へと戻し

帰ってきたタカシに疑問を投げつける事もなくやり過ごした。






だが、その日にクミはパートに出る決意をした。

二度と元に戻らない大事な何かを失って、自分の未来を探す為だと思った。

専業主婦が板につき、フラワーアレンジメントや料理教室にも通っていたのだが

それらをすべてきっぱりと辞めた。

社員になる事も考えたが、夫が渋い顔をしたのでクミはパートを選んだ。

家の事はちゃんとするから、と珍しく説得するクミに

タカシも何かを感じ取ったのか、最後は了承した。





↑小説部門 現在4位♡
皆様いつも応援ありがとうございます♡

今日は何位?ここをポチ♡



いつもご愛読くださる皆様へ♪
太陽に近い街で長いバカンスをしてまいりました。
日焼けが痛いです♡
どんな所へ行っても、家が一番いいなぁって思うのは不思議ですね。

また今後とも新作を書いて参りますので引き続きよろしくお願いします。
                                 ゆり

第2話へ

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dai28


                                       第1話から読む方はコチラ



ayano-28




違う携帯を契約し、帰る道で大型の本屋へ吸い込まれる様に入っていった。


いつもの、暇つぶしだ。


大抵、何の目的もなく入り、いつの間にか何冊かを手にしている。


私には関係のない家庭菜園やガーデニングの、


主婦が大半を占めているコーナーを通って思い出した。


カズマの言葉を。


花の百科事典の様な、分厚いものを手に取り


バランスをとりながら、目次を調べて【月下美人】を探す。


白くて美しい花の写真とともに説明文や育て方が載っている。


カズマの言った通り、かなりの芳香がするらしい。


花言葉を何度も読み返し、立ち読みをしたまま微笑んだ。


まるで私ね。魔が差した、昨日の私。


カズマという月が照らし、一夜限りの白い花弁を気まぐれに開いた花。


カズマの【不吉】は当たってしまった。



「儚い恋、だって。」



花言葉を口の中で呟き、本を閉じて元の場所に戻した。


昨日ずっと居座り続けた、もう一人の私は、もうどこにもいない。


無邪気な笑顔、正直な振る舞い、月光の下で少し大人びて見えた顔。


カズマの全てが愛しく思え、携帯を解約してしまった自分を 今更激しく責める。


家に帰り、カズマの寝たベッドで横になり、温もりを探したが、


冷たくて白いシーツには、情事の後の沁みと何本かの毛しか見つけられなかった。


夢の跡は、私に一層孤独を思い知らせた。









いつの日か、その花の咲く瞬間を見てみたい。




香りを 儚い情事と共に、記憶に焼き付けたい。








今夜も月が見えればいいのに・・・。










また、いつもの日常が始まる。
















↑先日9位にランクイン♡ いま堕ちています・・・♡
皆様いつも応援ありがとうございます♡











長い間ご愛読ありがとうございました。
本館では、新作「きらきら堕ちる」連載スタートしました♪

6話からファン限定にしています。
Yブログでお気に入り登録ができない皆様のために、Fc2でもただいま準備中です。



本日より暫くバカンス♡ に行ってまいります♡
皆様楽しい夏をお過ごしください♡


       

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dai27


                                       第1話から読む方はコチラ



忘れ物があるといいのに、と探したが、カズマの名残は少し飲み残したビール缶とティッシュだけだった。

床に落とした携帯電話でさえも、キチンと持って帰ったようだ。

名前とメールアドレス・携帯の番号以外何もしらない。

バイト先も高校も、住所も苗字ですら知らない。

一夜限りだと決めていたのは私の方なのに。

それなのに、カズマの数々の私への言葉をもっと聞きたい。と願う自分は どうだろう。

ホントにどうかしている。

鏡を見たら、顔も洗っていない顔は間抜けていて、濡れたまま寝た髪の毛は所々固まっている。

昨日、綺麗に見えた自分がどこにも見当たらず、年相応に見えた。

もし、このままカズマが連絡してこなかったら、

と思うと寒気がした。


きっと、してこない。一晩限りの仲・・・そうなんだ。

絶望の中、何度も額や頬に手を当ててしばらく考え そして思いつき、

自分の弱さを呪った。

自問自答しながら 私は、何も食べずに出かける用意をした。

たいした事ないじゃない。一晩一緒に過ごしただけ。

恋人?とんでもない。

魔が差したの。最初から一晩だけと決めていたはず。

すぐに忘れられる。相手は子供・・・


何度も自分に言い聞かせながら、カズマと待ち合わせをした繁華街に出た。

土曜日の昼間は、昨日と同じでカップルや沢山の人で賑わっている。

携帯の電源を切ったまま、携帯ショップに駆け込んだ。

解約をする為に。

カズマと、二度と連絡が取れないように。

カズマから、と言うよりも、みっともなく私から連絡しない為に。

元・彼と別れた時にするべきだったのに、何故か渋っていた。

ひょっとしたら「後悔してる」と言う言葉をまだ待っていたのかもしれない。

店員が電源をつけると、誰からもメールなど入っておらず

落胆に輪がかかったが、解約をしてしまうと落ち着いた。

ただの箱になった電話から、カズマとのメールの跡と発信履歴を自分の
為に急いで消去した。


違う携帯のショップを探しながら繁華街を歩き、カズマの事を想った。

想像の中で、私に恋焦がれ、何度も連絡を試みるカズマを作り出す。

バイトが無事終わり、私に連絡しようとするカズマ。

必死になるカズマ。

泣きそうになるカズマ。

その、想像できるカズマで充分、満足だ。自分勝手に何度も楽しめる。

家は分かっているけど、番号が変わり、メールも届かないと知ったら

昨夜限りだったと知り、来れないだろう。

もしも・・・

と、また想像する。

もしも、家を出る時にカズマが


「また来ていい?」
とか 「電話する」


と可愛い一言でも言っていたら・・・

私は もちろん受け入れて、待つ女に早変わりだ。

そして、そのうち若い女に寝取られる事を 恐怖する。

今よりも年をとった私は、カズマが私から卒業する時に

ダダをこねて憎まれるような事もするかもしれない。

それだったらずっと、カズマが綺麗だと言った

あの携帯の写真のままの私で覚えて居て欲しい。

こっちの方がより、私を忘れないはずだ。






↑小説ランキング 9位にランクイン♡いま堕ちています♡
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                                     第28話 最終話へ

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                                       第1話から読む方はコチラ

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「ぁぁ・・・なんか、眠くなって来ちゃった」  
   ヽ( T○)ゞ。o○ファ~~




「腕枕・・・して?」

カズマの表情は曇ったままだったけど、私の首の下に腕を差し込んでくれた。

そんな状態の男に『腕枕して』だなんて言えてしまう自分が不思議だ。


「ねぇ昨日みたいなメール、誰かにも送ってたの?」

「うん」


カズマは悪びれるそぶりもなく答えた。


「アヤノさんで3通目。前の人も返事来たけど家が遠かったんだ」

「返事来たんだ」

「あの内容だと、誰だろってすごく気になるでしょ?」

「うん。気になった」


イタズラだと思ったけどね。
"( ´,_ゝ`)プッ"




「友達と考えたんだ。前は『メル友になって下さい』ってメール何通も出したよ。駄目だったけど」

「なんで?なんでそんな事するの?」

「うち、男子校だから。出会いが無いの。コンパもした事ないし」

「そうなんだ」

「彼女が欲しいって ばっかり思って頭がおかしくなりそうだったんだ・・・」

「どこの高校行ってるの?」

「・・・・・・」
・・・(‐‐).。oO




カズマはそのまま寝息を立てた。

がっくり来たけど、続きは明日話せばいいと思い

カズマの暖かい足に自分の足をからめた。

カズマが続けたいと願うなら、そうしたっていい。

私にも、久しぶりに深い眠気がやってきた。

男の暖かい肌は、やっぱり気持ちが良い。

どんなアルコ―ルよりも睡眠薬よりも眠りに効く、特効薬だ。











目覚めると、もう昼だった。空腹を感じたので私がベッドから抜け

部屋着を着ているとカズマも起きて来た。

私はとても機嫌が良かったが、カズマの様子は変だ。

気のせいだろうか。ひどく慌てているように見える。


「おはよぉ」
(○´∀`)ノ




「おはよ。ね、ね、めっちゃ明るいけど今何時?」
       アワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ




「11時・・・すぎだね」 ( ・ω・)?   Σ(・ω・ノ)ノ!




「やべぇっっ今日、土曜日だよね」

「どうしたの?」

「忘れてたよー。バイトじゃん今日。まさか昼まで寝ちゃうなんて」
             アタヽ(´Д`ヽ ミ ノ´Д`)ノフタ




カズマは慌てて服を着て、後1時間でバイトが始まる

と顔だけ洗ってバタバタと家を飛び出た。
           -=≡ヘ(* - -)ノ




「え・・・・」


私はあっけにとられて、玄関に立ちすくんだ。

さよなら、も、また来る、も、電話する、も無かった。

そんな言葉よりも、昨日セックスした男がバイトの遅刻が怖くて、

パニックに陥るただの子供なことに驚いた。

今日はゆっくりと昨日の話しの続きをするはずだった。

中途半端なままで終わったあの話。

続けるのか、一夜限りなのか。

カズマは私に「また逢いたい」とお願いするはずだとばかり思っていたのに。

私は急に人気の消えたダイニングに腰掛けて、

携帯の電源を何度も入れたり消したりして、少し泣いた。


・・・前の彼と別れた時は、涙なんて出なかったのに・・・

どうかしてるわ。







                                       第27話へ

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                                       第1話から読む方はコチラ


「ごめんってば」


「もうイイって。慰められると悲しくなっちゃう」
        (ノД`)シクシク




「ホントだって。私、大抵初めてする時ってイかないもん」
        ヽ(=´▽`;)ノホラホラ




「ホントかなぁ・・・」
         (哀ノД`)゚+.゚゚+.゚




「ホント。信じて。嫌な事言っちゃってごめんね」
         o(`・д・´)9★




本当の事だ。イク振りはしても、初回は誰ともイッタ記憶がない。


「ま、いいや。ところでさ、もう今日はできないかも」
      (≧≦) ゴメンヨ




カズマはこっちに向き直った。


「なんで?」


私も、もう充分満足で したくないけど、

そう言われると何故だか理由を知りたくなる。


「さっきね、電話中に舐められた時、痛かったんだ」
   (*ε*)☆.。.:*・°




「え?痛かったの?」
ヾ(゚д゚;) ゴッ、ゴメン




「うん。唾液が沁みたの。こいつがひ弱だからだね。きっと」



良かった。私もこれ以上するときっと痛くなるはずだ。

若い頃は嫌われたくなくて、痛くても我慢して元気な彼に

何度も何時間も付き合ったなぁとまた過去を思い出した。


「ちゃんと鍛えるよ。今度は頑張るからね。ごめんね」
         ヾ(@~▽~@)ノ



「今度って・・・今度があるの?」
          (;´∀`)




さっきからの疑問をやっとぶつけてみた。


「え!!!無し???まさか。

今日だけなの?そのつもりだったの?」

ガ━(゚Д゚;)━ンゴ━Σ(゚Д゚;)━ンギ━Σ(゚Д゚||;)━ン!!!




「なんだよぉ」・・・


とカズマは今度こそ泣きそうな顔で、枕に顔をうずめた。

そのそぶりは私を 本当に喜ばせた。


「駄目だぁ。落ち込んだ。泣きそう俺。てか、ビールのせいで頭も痛いし」
      〓■●~~




私は馬鹿だ!


「ごめん。ごめん。イジワル言って。今度って言ってくれて 本当はすっごく嬉しかったよ」
       。゚(゚*´Д⊂)ヾ(´∀`;))




「もぉいいよぉ。やり捨てで」
つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚




まだ枕から顔を上げない。
         ((ヽ(・д・;)オロオロ(;・д・)ノ))




「俺が下手だったんだきっと」
          (TεT)




「違うそんなんじゃない。30歳よ。私。なんか申し訳なくって・・・」



上手く言えなくてもどかしい。
         (T0T)ゴメンッテバ




「誰に?誰に申し訳ないの?本当は男がいるんでしょ。そうなんだ。男がいるんだ」
。・゜゜ '゜(*/□\*) '゜゜゜・。




「男なんていないわ。いたらこんな事しない」


カズマはやっと顔を上げた。


「俺は、もうアヤノさんの事、恋人だと思ってる。てか、思ってた」
          (´。・ω・。`)ぅるぅる




胸がまたキュンと言った。今夜、何度胸が鳴っただろうか?


「恋人・・・だって年がこんなに離れてるのに?出会いだって・・・メールだし・・・」
           (;^ω^)




嬉しい。そういう台詞もっと言って。もっと。

もっと私を欲しがって。もっと賛美の言葉を言って。



「関係ないよ。そんな人一杯いるじゃん。俺、好きな芸能人みんな30歳くらいだよ」
           ∵・゚ゞゞゞ(゚c_,゚`。)ブッ




また思わず笑ってしまった。

それはあんまりに子供染みていて、欲しかった言葉ではなかったけど

カズマに甘えてる自分が可愛いと思った。

少年の中に時々大人の顔が見える。

可能なら、許されるなら、その成長をずっと側でこれからも見守りたいと思った。










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                                       第26話へ

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                                       第1話から読む方はコチラ



「早くない?」


「早い。友達の中で二番目」


「中学3年の時?」
ヮ(゚д゚)ォ!





「そう。卒業の頃だったけど」



「エロイなぁ。エロ中学生だ」





私はその当時の事を回想した。

一歳年上の大好きな先輩だった。

先輩が卒業の時に私が勇気を出して告白し、付き合った生まれて初めての彼氏。

1年間はキス止まり。先輩はずっと


「アヤノが高校に合格するまで我慢」


なんて男ぽく言ったなぁ。

初めてのセックスは寒い彼の部屋だった。

お互い初めてで、上手く行かずに すごく痛いのと怖いのとで 泣いちゃったっけ・・・  

それからは、今でも良く妊娠しなかったな、て思う程逢う度に彼の部屋でセックスをした。

もちろん避妊はしたけれど、私はやっぱり、妊娠しにくい体質なのかもしれない。

なんで別れちゃったんだろう。あんなに好きだったのに。





「アヤノさんっ今、思い出してるでしょ」
(#゚Д゚)ゴルァ!!




カズマが肩を揺すった。


「あはっバレタ?」
ヾ(´▽`*)ゝ




「遠い目してたもん。こっちに戻ってきて」

「もう戻った」

「じゃぁ、二人目は?」
     (ΦwΦ;)Ψ




「あれは最悪。ヤリチンだった」


高校2年の時に、海でナンパしてきた大学生だった。

好きじゃなかったけど・・・3回目のデートで無理矢理されたんだっけ・・・

先輩は勉強に忙しく、目指してる大学が東京だと聞いて目の前が真っ暗になった。

その隙間にちょうどその男が納まった。

寂しかったから、そのまま大学生と付き合った。最も、向こうはただの遊び人だったけど。

それを先輩に知られて 結局、二人共と別れた苦い想い出だ。


「じゃ、三人目」
   ・:.,;*(ΦwΦ;)Ψ




目を閉じて思い出す。

三人目は二人と別れた後に、合コンで知り合った他校の同級生。それもただ、寂しかったからだった

当然、好きにもなれずにすぐに別れた。


「・・・そう言って、何人としたか聞こうと思ってるんでしょ」


カズマの頬を優しくつねった。


「そんな事ないけど」

(∀`*ゞ)エヘヘ




「これ以上言わない」
        (`×´)




「じゃさ、じゃさ、誰のちんちんが一番良かった?」
(*´д`*)ハァハァハァ。。。




「出たょ。もう。そんな事、言える訳ないでしょ」
        (`×´)



どうして男はこの質問をしたがるのだろう。


俺ってどうだった?俺の、どう?

あの下らない質問だ。

たとえ駄目でも、駄目なんていえるはずがないのに。

別に誰のが良かったなんて想い出はない。

想い出の残るセックス。感動したセックス。あんな場所でしたセックス。

ならすぐに言えるけど。

「なんだよ。嘘でも俺って言ってくれないのかよぉ。ってカズマ君が怒ってるよ」
         (´;ω;`)ウッ…




カズマは力をうしないグニャリとしてるカズマ君を振り、腹話術の声のように言った。

そうか。そういう言葉を待っていたんだ。


「ごめんごめん。そう言うべきだったよね」

     ヾ(^-^;)





「・・・・もういいよ・・・」  
      (Tωヾ ) シキュシキュ・・・




カズマは拗ねて背を向けてしまった。


「すっごく良かったよ。カズマ君が一番♥」


そう答えてあげれば良かったのに。今までだって。馬鹿な私・・・。


後ろからカズマの背中を抱きしめ、体を密着させた。

すべすべで白くて広い背中は暖かく、愛しくて可愛くて1mmでも間をあけまいと、強く密着させた。






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                                       第25話へ

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dai23


                                       第1話から読む方はコチラ



「だからさ。鈍いね~チェリーは。女ンちだよ」
             ヽ( ´ー)ノ フッ



長電話になったら嫌だな、と思いカズマを押し倒し、小さくなっているモノを口に含んだ。


「・・・嘘じゃねぇよ。写真みただろ?」
    

カズマが困った顔をして、止めろという仕草をした。
      ヽ(;´Д`)ノ ヤメテ~~




「マジでぇ??やったんか?ホントに?」

私は構わずに口全体を使って吸う。


「・・・」
    …Σ(*´д`)…




カズマが私のまだ濡れてる髪をなでた。


「おい。カズマ?もっしーーー?」

ムクムクと力を取り戻したので、口を離して、フゥと頭の部分に息を吹きかけた。

         (o;TωT)o" ビクッ!



「お前・・まさか。今もやってるとか?もしもし」


カズマは目を閉じて、ビクッと体を震わせた。


「そうだよ。その通り。も、最高。切るぜ」
 ・・・(* ´Д`*)=3




「チョット待て」


携帯の向こうはカラオケ店のような騒がしさだ。


「なぁ、どんな女なんだよ」



電話が誰かに代わったようだ。


「年上。綺麗なお姉さんだよ。へへ。うらやましいだろ」


わざと大きな音をたてて、バキュームを繰り返した。


「・・・分かったってば。もぉ切るよ」



相手がまだ喋ってる途中でカズマは携帯の電源を切り、床に落とした。


「もぉぉ~何やってんだよぉ~~~」
  ンモォー!! o(*≧д≦)o″))




カズマは私が口にしているモノを離した。


「あん」


チュポと言って口から抜けたので、私は大人しくカズマの横に体を戻した。


「舐めるの、好きなの?」   (¬¬;) Σ(‘ω‘ ;* )




「全然」

「嘘。今日何回もやってるじゃん。」

「そだね」

「今まで何本くらい、こんな事したの?」
     (・Д・)?




「・・・・」



その質問は悪趣味だが、終わった後に大抵の男が聞いてくる。

そして次は「俺のって、どう?」が続く。

だが、カズマの場合『何人』ではなく『何本』と聞いてきたので、何故か笑えた。


「さぁ。忘れたわ。ご想像にお任せします」


本当は8人目だった。

どれも一応何度かデートを重ねてからのセックスだ。

今日みたいに、ふしだらな事をした事は無い。

セックスの最中に、自分のやって欲しい事をお願いした事も。


「あのさ、アヤノさんの初体験っていつ?」


カズマは そのまま『俺のってどう?』と聞かなかった。


「えー。遠い昔。カズマが1歳の時」

「・・・・」
...( = =)





目を天井に向けて、計算をしている。








  Σ(゚Д゚;o)




「15年前・・・って、15歳かよ!」


「うふ」 (ノ∇≦*)





                                       第24話へ


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