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Author:ゆり
はなわゆりの恋愛小説ブログへ
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kira-2



本を読むのが好き、という理由だけでクミは大型の本屋にすぐに採用された。

平日の朝から夕方はクミのような主婦やフリーターが大半を占めるが

土日や夜は、大学生が入る。普段は余り一緒のシフトになる事は無いのだが

長い休みには彼らも平日に入り、顔を合わせる事になる。

若い大学生達の、パートの主婦に対する態度は二通りに別れている。

全く別の人種と見る者か、主婦の生活に興味を持つ者か。

興味を持ってくれるのは、ほとんどが女の子で、男の子の中には、明らかに

自分の母親に接するように、冷たい態度を取る者もいる。

若い彼らの入れ替わりは激しく、見た目も似ているのでパートからは名前と顔が

中々一致しない。



11月には、モリヤマ ハルトが新しく入ってきた。

背が高く、日に焼けていて笑うと白い歯が光り、ロンゲだが、髪の毛は黒く

筋肉質の肩幅がしっかりしていて、お尻もキュッとあがっている。

パート達を全く別の人種と見ている部類で、決して世間話には加わらないが

ジャニーズやホストを思わせるハルトの外見に、パートの主婦全員が

更衣室で大騒ぎをした。クミも例外ではなく、一緒のシフトになる度に見惚れた。


なんて綺麗な男の子なのかしら・・・


と言っても、ハルトは22歳で、大学生。【恋愛対象】と言うよりも

今時の若く垢抜けた男の子を見ているだけで癒される、そんな存在だった。

クミにとって眉目秀麗という言葉は、ハルトの為にある気さえした。

遊んでいるようにも見えるのに、いつも上品な物腰で敬語を丁寧に使う彼に

パート達は、益々影で熱を上げたが、ハルトには当然可愛い彼女がいた。

彼がシフトの日だけに、その彼女は顔を出し、ハルトもにこやかに応対する。

その時のクミは、ヤキモチなど妬かず、テレビドラマから抜け出てきたような、

垢抜けたカップルをただ遠目でみていた。






12月に入ったばかりの最初の金曜日は、とても寒くて雪がちらついていた。

クミはいつもの通り5時に仕事を終え、一番仲の良いパート友達のセツコと

駅までの道にある喫茶店でコーヒーを飲んだ。

夫の帰宅が遅く夕飯の心配がいらない金曜日は、クミの唯一の息抜きの日

なのだが、他の主婦友達は忙しく、コーヒーだけ付き合い、愚痴を言うだけ言うと

家族への奉仕の為にすぐに帰ってしまう。

一人になったとたんに、クミは取り残された様な気分になる。


晩御飯は何にしよう?寒いからお鍋?・・・でも一人だし。・・・昨日の残りって・・・何だったっけ・・・


考えながらホームに向かうとシフトが一緒だった、ハルトがベンチに腰掛けているのが見えた。


「お疲れ様でした」


ハルトが初めてクミだけに声をかけた。

黒のダウンコートに手を突っ込み、寒いのか、足を揺すっている。

ハルトの形の良い鼻は、冷たい空気の為に赤くなっていた。


「あら。どうしたの?待ち合わせ?」

クミはてっきり、あの彼女と待ち合わせをしてると思ったのだが、ハルトは意外な言葉を口にした。



「うん。クミさんを待ってた。もぉ、遅いんだから。どうしようかと思ったよ・・・」

いつも『ウエタニさん』と呼ぶのに、パート仲間が呼ぶ『クミさん』といきなり言い


敬語も使わないハルトに少し驚いたが、待たれていた理由が分からないクミは、

それには触れなかった。


「なんで?どうかした?レジ合わなかった?いややわぁどうしよう・・・店長、怒ってはった?」



クミは大声で口早に、ハルトが自分を待っていたのは、店長の使いだと

思い込んで慌てふためいた。

先日も猪首で細かい事にうるさい店長が、レジが違うと言い、

帰りかけたパート達を引き戻したからだ。

クミは大学で上京するまで、京都に住んでいたから

本当に慌てた時は、ついうっかり関西弁が出てしまう。


「違う、違うって。そんなに慌てないでよ。ここ、座って」


ハルトが隣に座れと促したので、クミは素直に従った。


「4時に合わせた時はあっててん。レジとちゃうん?

それやったら・・・取り置きの本、間違えて渡したんやろか・・・?」



その前の日に、発注間違いという失敗をして店長に叱られたばかりだったから

クミは自分の失敗を頭に描き、笑いをこらえた顔のハルトに矢次に質問をした。

やっと黙ったクミに、また驚く事をハルトは言った。


「個人的に、クミさんを待ってたんだよ」







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