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Author:ゆり
はなわゆりの恋愛小説ブログへ
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kira-36wa

                                      第1話から読む方はコチラ



「・・・そうだよな。クミは昔っから外国に住みたがってて

その為の英文科だったんだもんな」


「まだ決まってないのに、気が早いったら」

「うわ。そんな事言う?今度こそ大丈夫。そんな予感がする」



夫から、何年も、何回も同じ事を聞いていたクミは曖昧に微笑んだ。

移動の時期になると「今度こそ俺だ」と言い、結局願いが叶わずに

極端に落ち込んでしまう夫と、その都度距離が開いて行った。

最初は子供みたいで可愛いと思い、大きな背中をさすって慰めていたが

そんなクミを置いて、夫は一人になりたがり、殻に閉じこもろうとする。



海外赴任なんて、仕事なんてどうでもいいじゃない。私がいるじゃない。

こっちを向いて!私の顔をちゃんと見て!




クミは背中に向かって、心でずっと叫び続けてきた。

ぼんやりとスクランブルエッグを口に運んだクミにタカシが言った。


「ごめんな」


突然の言葉に、クミはフォークを落としそうになった。



「な・何で謝るの?」


「いや・・・」


タカシは慌ててパンを口に詰め込み、自分をそれ以上話せないようにした。







今度こそ、本当にNY支社への栄転が有力視されているらしいという事実は

タカシに心の安定を与え、視野を広げさせた。その日以来、帰宅時間が

とても早くなり、クミと夕食を共にし、真の笑顔を見せるようになった。

仕事の内容の話こそしないが、ビールを飲みながら楽しそうに部下達を褒めたり

交わした冗談などを披露し、クミを笑わせようとする。その姿は、ハルトと出逢う

前のクミが、ずっと戻ってほしいと願っていた元の夫そのものだった。



転勤になったら・・・どうしよう。



クミの中のその思いが薄れて行き、影を潜めていた夫の存在が膨らみはじめる。

自分は人生の岐路に立っていて、運命の神様に試されているような気がして

いたのに、夫の笑顔が嬉しくて、クミも再び夢を一緒に見たくなって来る。

ハルトに恋をしながらも『離婚』という選択肢は無かった自分も思い出した。

自分が愛し、信じていた夫から永久に得られなくなった事を与えてくれる

人が欲しかった。必要とされたい。愛されたい。ただそれだけだった。という

言い訳さえ思い浮かぶ。ちゃんとクミの目を見て話す夫によって

ハルトへの想いが次第に冷静に、沈着に、整理と分析が行われ始めた。



ハルトを好きだけど、まさか結婚して欲しい訳じゃないし・・・

一体、何の為にこんなリスクを背負った事をしてるんだろう?


でも、逢ってしまう。


何されるか分からないから?違う。

ハルトを好きだから・・・それに・・・まだ足りない事があるから・・・




タカシは、金曜日の飲み会さえ早く帰るという宣言をし、人が変わったような

突然の変貌に戸惑いながらも、クミは本当は嬉しかった。

だが夫が優しくなればなるほど、今度はハルトへの罪悪感と迷いが深くなる。



ずるいのは、本当は私?



それをハルトも察しているのか、何故か最近、時折暗い目を見せる。

ただでさえ脆かったバランスが崩れ始めていた。






2月最後の木曜日、クミがパートを終え、いつもの様にロッカーを閉めてから

メールをチェックするとハルトから2件入っていた。一件目は12時すぎだ。


『暇すぎなので一人でパチスロ行って来ます♪』


二件目はついさっき受信したようだ。卒業も決まり、父親の元で働く事が

決まっているハルトは、クミへのメールにやたらと『暇だ』と入れてくる。

しかも、一人で過ごしていて、女達と逢っていないと主張するメールばかりだ。

先日は、金曜日でもないのにパート帰りのクミを 突然車で迎えに来た。

部屋へ連れて行かれるのか、と心配したが、ハルトは不思議な程大人しく

帰って行った。歩きながら次のメールを開けて、クミは凍りついた。



『勝った!あ、そうそう。クミの旦那がいたよ。負けてたけど^^

今日も送ってあげられるよ♪こないだの所で待ってるからね』





どうしてタカシの顔を知ってるの?

写真も見せた事が無いのに・・・









↑小説部門 2位♡ のんびり逝ってます♡
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