プロフィール

ゆり

Author:ゆり
はなわゆりの恋愛小説ブログへ
ようこそ!!


ちょっとエッチな恋愛小説を
書いてみました。

あくまで純愛小説です♪

Yブログが本館ですが、ファン限定記事が多いため、
こちらのブログを設置致しました♡


こころゆくまでご堪能ください♡

連載小説一覧

最近の記事

月別アーカイブ

最近のコメント

↓ランキング参加中です。

↑現在1位♡♡ 皆様の応援がうれしいです♡ 毎日更新目指しますので これからもよろしくおねがいします。

ブロとも申請フォーム

FC2カウンター

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
kira-40wa

                                      第1話から読む方はコチラ




もう何も考えたくない。考えられない。電源、切っとこう・・・


「いたっっ」


混乱した頭で包丁を持ち、切ってしまった指先が赤い血で滲む。




「ただいまぁ」

「あっおかえりなさい。・・・ごめん、残業でご飯がまだなの」

「いいよ。ビールで。なんかつまみさえあれば」

「ホント?良かったぁ助かる♪ねぇ、見て。切っちゃった」


微笑み、切った人差し指を咥えた妻の顔が、タカシには一段と綺麗に感じた。



やっぱり、男がいるんだな―






それまで、完璧すぎる程のクミだった。母親の作る料理よりも美味しい夕食、

部屋はいつも綺麗で花が飾られていて、シャツには糊がビシッとかかり

だらしない格好を決して夫に晒したりしない。タカシがあんなにこだわり

切望していた海外赴任は、結婚前のクミが言った事がきっかけだった。


「いつか海外に住むのが私の夢なの」


軽い気持ちで言ったその言葉が、

まさか未だにタカシの胸に大きく占めている事等、

クミは知らないままだ。

口にこそ出さなかったが、クミの夢を叶える事が

タカシの自分に課した夫の役割だった。

聡明で貞操な妻を愛する故に抱えているあらゆるコンプレックスも、

その望みを叶える事で開放されると信じていた。

それなのに、いつも掴みかける寸前で、その夢は逃げていく。

妻は優しく励ましてくれたが、弱いタカシには、逆にプレッシャーになった。



こんな俺じゃ、いつか失望されるんじゃないだろうか・・・



人事部にも「ウエタニさんに決まりそうですよ」と耳打ちされていたのに

辞令を受け取ったのは、コネで入った同期のヤマナカだった3年前のあの日。

荒れたタカシは部下とパチンコに興じ、不味い酒を飲み、

そのままのノリである店に入った。自分の知らない世界を見て、

気付かなかった奥底の性癖に目覚め

そんな自分が触れると汚してしまう気がして、自ら妻に背中を向け始めた。



やっとクミの汚点を見つけた・・・



その世界にのめり込むようになってから、普通の事にはどうしても起たなくて

困っていたタカシ自身に、熱い血が入ってくるような、そんな感覚に襲われた。


今なら、今のこの気持ちなら、クミを抱けるかも知れない。















ヒロユキに電話をかける為に携帯の電源を入れたハルトは舌打ちをした。

またミカから何度も着信とメールが入っている。付き合って2年になるが

ハルトは初めてミカにうんざりしていた。ここ最近のミカは度を超えている。

昨日ミカの部屋で逢った時は、あまりの怒鳴り声に、ハルトはつい

拳で殴ってしまった。床に倒れ鼻血を出したミカは、それでも泣きながら

狂ったみたいに「別れないから」を繰り返した。

そのまま放置して帰ってしまい、少々気がひけていたが、

そのままヒロユキに電話をかけた。


「おっせー。何してたんだよ。携帯の意味無くね?」

「悪い、何?」

「ミカが電話で自殺するって喚いてたぜ。お前、何したの?」

「・・・狂言だろ。死ぬって言ってるうちは死なないよ」

「馬鹿、行ってやれって」

「もう疲れた・・・別れたいんだよね」

「ハワイどうすんだよ」

「そうなんだよなぁ。それがあるからさ・・・」


いつも土曜日の夕方からサーフィンに出かけるクラブチームで、

気候の良い時にハワイに行くのは、もう3年も続いている恒例行事になっている。

そのチームには、ミカもヒロユキも、ヒロユキの彼女も入っている。

今回は、男3人の卒業旅行も兼ねているので3月の終わりで、

しかも10日間だ。



「ひょっとして・・・金曜日の女に恋ですか?ハルト様♪」


からかう電話口から煙草を吸う気配がし、やっぱり狂言だとハルトは思った。


「今からミカんち行ってくるわ。だりぃけど」


ハルトは車を止め、自販機でタカシと同じ銘柄の煙草を買った。

そして今日、肺に沢山吸ってしまったはずの、

タカシの吐いたニコチンを上書きする為に

ずっと昔にやめたはずの煙草に火をつけた。







↑小説部門 1位?? うれしいです♡
皆様の応援が励みになります♡

これからもよろしくお願いします♡ ここをポチ♡


                                       第41話へ
スポンサーサイト

テーマ : 自作連載小説 - ジャンル : 小説・文学

<< 第41話 幸せの涙 | ホーム | 第39話 広がる波紋 >>

コメント

初めまして!
初めてコメントさせて頂きます。
ランキングが上位だったので
第一話から読ませていただいてます。
次から次へと続きが気になってしまい
最近は夜更かし気味です(苦笑)
これからも楽しみにしてます。
また訪問します。

コメントの投稿

URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


 BLOG TOP 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。